室内空気環境測定のススメ
普段の生活の2/3を住宅で過ごしているにも拘わらず(※NHK放送文化研究所 図表79 在宅時間(男女年層別)参照)、住宅内の空気環境にはあまり興味を持っていない方に警鐘を鳴らしたいと考えております。
健康な生活をしている人ならば、1日の空気の摂取量は約20㎏(ごはん100杯分)(※ダイキン工業株式会社調べ)にも上ります。我々が一日に3食で食べる食事量でもだいたい2㎏位なので、その10倍もの摂取をしています。それだけ必要不可欠で重要な空気について、みなさまはどれくらい理解して重要視されていらっしゃいますか?実際に目に見える飲食物は当然の事ながら、美容や健康にも非常に気を遣っている方も昨今非常に増えてきていますよね。
恐らく、それは状況が目に見えるからであると我々は考えます。 空気は目には見えません。きれいなのか?汚いのか?安全なのか?危険なのか?不安を煽るわけではありませんが、実際に空気を測定してみないと分からないのが現状なのです。その環境を把握する術が、『室内空気測定』です。
パッシブサンプラー法による室内空気中総揮発性有機化合物(TVOC)の測定を行えば、自宅内の空気の質をある程度把握することが可能となります。今現在は、当団体の加盟支局にて新築及びリフォーム改修などを行った『室内空気測定』データを百十数件蓄積しており、その測定結果における傾向と対策が徐々に見えて来ております。