当社団の名称には「健康・省エネ」と2つの文言を冠しています。
そのために「健康住宅」と「省エネ住宅」そして、
「これらを組み合わせた住宅」の、3つの要素があります。

1「健康」住宅をどのように考えるのか

「健康」住宅をどのように考えるのか戦後、日本の住宅の仕組みは大きく変わりました。
ハウスメーカーが生まれ、生産コストの低減を最優先した結果、化学建材を多用した工業化住宅が世に出回りました。
その結果、シックハウス症候群や化学物質過敏症なる病気も生まれ、しかも日本の住宅の平均寿命が30年以下ということになってしまいました。このような状況ではとても日本の住宅が健康であるとは言えないと思います。まして、これからのスタンダードとなる高気密高断熱仕様が、健康住宅になるとはとても考えられません。
この仕様の住宅に住むという環境は実は人類が今までに経験していなかったことで有ることが問題です。戦前の建物の建て方は数百年の歴史から学んだ結果ですが、この仕様はたかだかここ10年ぐらいのことです。
そこには色々と注意しなければならないことがありそうです。

2「省エネ」住宅をどのように考えるのか

「省エネ」住宅をどのように考えるのか「温熱環境」と言う言葉をご存知でしょうか。
住まいを考える際に「暖かさ」「寒さ」「心地良い温湿度」などが表現される住まいの温度的な心地よさのことです。これは実は「省エネ」とは違うものなのです。
「温熱環境」はむしろ「健康」の中に内包されるものです。
「省エネ」は、その名の通り「エネルギーを節約する」という意味で、温熱環境とは関係が無いことではありませんが、考え方の根本が違います。
ここで私が問題と考えることは高性能な省エネをするためには、お金をかければどんどん「省エネ」が実現できるということです。お金をかけて高級な給湯器やソーラーパネルをたくさん載せる、また断熱材をたくさん入れるなどすると省エネは実現出来、ランニングコストは目に見えて下がります。
しかし、これらは多額のイニシャルコストがかかってしまうことになります。

3「健康」で「省エネ」な住宅とはどのようなものか

「健康」で「省エネ」な住宅とはどのようなものか1.室内空気環境がよいこと
問題のある「高気密」「高断熱」住宅では室内空気環境が汚染されている可能性があります。原因は様々です。ちょっとした気密不足のために見えない壁の中で結露が発生したり、機械換気機能が正しく機能していない、設計通りの住まい方をしていないなどです。そのような危うさがあっても室内の空気環境を良くするためには、室内で使用する仕上げ材の選択が重要です。
我々は、その室内建材にとことんこだわります。
JAHRAでは、今後室内空気環境の重要性を鑑み、TVOC濃度の測定を行いデータを蓄積しております。既に数十件もの新築住宅を中心としたデータを保有しており、使用建材によるVOCの発生要因の傾向を概ねつかんでおります。見えないものであるからこその不安要素を見える化することで、今の住まいや新築住宅がどのような数値であるかをお調べ致します。

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「省マネー」な「省エネ」であること。2.「省マネー」な「省エネ」であること。
「省エネ」には昔からの知恵が役に立ちます。
これは一つの例ですが、高価なLow-Eガラスのサッシを使うより、サッシの外側にブラインドを付けて必要に応じて光の調整が出来れば理想的です。昔からある「すだれ効果」とおなじです。もちろんすだれでもOKです。すだれ効果は高級で高機能なサッシと同等以上の効果がありますし、Low-Eガラスだと冬の日差しを反射してしまいますが、すだれなら、撤去してしまえば冬の光を入れることも出来ます。
採算が取れない省エネはしないことです。そして、共通することは長持ちする素材を選択することだと考えます。
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